メモリの話を通して、「作業中に使う場所」があることが分かってきました。では、作った文章や写真、保存したファイルはどこにあるのでしょうか?
この章では、データがどこに保存されているのか、そして「保存する」とはどういうことなのかを、イメージしやすく整理していきます。
データはどこにあるの?
レポートや写真、音楽ファイルなど、パソコンで扱うものはすべて「データ」として保存されています。これらのデータは、パソコンの中にある保存するための場所に入っています。
作業中はメモリの上に広げられ、保存すると、別の場所にきちんとしまわれる。そんな流れでパソコンは動いています。
「保存したはずなのに消えた!」というトラブルは、この仕組みを知らないことで起こりやすいものです。
データとは何だろう?
「データ」と聞くと、少し難しく感じるかもしれません。ですが、考え方はとてもシンプルです。データとは、文字・数字・画像・音などを、記録できる形にしたものです。
文章も写真も、パソコンの中では「情報のかたまり」として扱われています。私たちが画面で見ているのは、そのデータを分かりやすく表示した姿、というわけです。
情報とデータの違い
ここで、よく混乱しやすいポイントがあります。それが「情報」と「データ」の違いです。
- 情報:意味を持って理解されたもの
- データ:記録として保存されたもの
たとえば、写真を見て「楽しかった思い出だな」と感じるのは情報です。その写真ファイル自体は、データです。
パソコンが扱っているのは、あくまでデータ。意味を感じ取っているのは、人間の側なのです。
この違いを知っておくと、保存や削除の考え方が分かりやすくなります。データと情報の違いについて、もう少し補足しておきます。
ただし、データそのものには、はっきりした意味がないこともあります。そのデータが「何を表しているのか」を人が考えて理解したとき、はじめて情報になります。このように、データは情報になる前の材料だと考えると分かりやすいでしょう。
SSDとHDDの役割
データを保存する場所として、よく聞くのが「SSD」や「HDD」です。どちらも、データをしまっておくための装置です。
細かい仕組みを覚える必要はありませんが、
- SSD:速くて静か
- HDD:たくさん保存しやすい
といった特徴があります。最近のパソコンでは、SSDが使われることが多くなっています。

「保存場所にも種類があるんですね」

「そうなんです。でもまずは、“保存する場所がある”と分かれば十分ですよ」
保存・削除・バックアップの考え方
データを扱う上で大切なのが、保存・削除・バックアップです。
- 保存:データを残す
- 削除:不要になったデータを消す
- バックアップ:万が一に備えて別に残す
パソコンはとても便利ですが、機械なので、故障や操作ミスが起こることもあります。
大事なデータほど、「消えたら困るかな?」と一度考えてみることが大切です。
この章のまとめ
この章では、データと保存について整理しました。
- パソコンのデータは、保存する場所にしまわれている
- データは、記録された情報のかたまり
- 情報とデータは別の考え方
- 保存・削除・バックアップの意識が大切

「保存って、ただボタンを押すだけじゃないんですね」

「そうですね。次の章では、パソコン全体をまとめて動かしている存在、
『OS』について見ていきましょう。ここが分かると、パソコンの仕組みが一気につながりますよ」

