パソコンの中身について少し分かってくると、「じゃあ、その中で一番大事なのはどれ?」と気になってくるかもしれません。
よく聞く言葉のひとつに「CPU」があります。この章では、CPUを難しい部品名としてではなく、役割のイメージで理解することを目標にします。
CPUは何をしている部品?
CPUは、よく「パソコンの頭脳」と呼ばれます。
これは、CPUが「何をするか考えて、指示を出す役割」を担当しているからです。
文字を入力したとき、アプリを開いたとき、保存ボタンを押したとき。そのたびにCPUは、「次に何をすればいいか」を判断し、ほかの部品に指示を出しています。
パソコンが“考えているように見える”のは、CPUがこの役割を休まず続けているからなのです。
CPUが速いと何が変わる?
CPUが速い、という言い方をよく聞くと思います。これは、考えるスピードが速いという意味に近いです。
CPUが速いと、
- アプリの起動がスムーズ
- 操作に対する反応が早い
- 同時にいくつかの作業をしても止まりにくい
といった違いが出てきます。
逆にCPUがゆっくりだと、操作してから反応するまでに「少し待つ時間」が増えます。
ただし、速ければ速いほど良い、という単純な話でもありません。使い方によって、必要な速さは変わります。
CPUだけ良くてもダメな理由
「じゃあCPUだけ良いものを選べば安心?」と思うかもしれません。
ですが、CPUは一人で仕事をしているわけではありません。
作業する場所が狭かったり、保存する場所が足りなかったりすると、CPUがどんなに速くても力を発揮できません。
これは、人が仕事をするときも同じです。頭の回転が速くても、机が狭く、資料が置けなければ、作業は進みにくくなります。
パソコンも、全体のバランスがとても大切なのです。

「CPUが一番大事だと思ってました」

「大切なのは間違いないですが、
CPUだけで全部が決まるわけではないんですよ」
昔のCPUと今のCPU
昔のパソコンと今のパソコンでは、CPUの考え方も少し変わってきました。
昔は、「一つのことをどれだけ速くできるか」が重視されていました。
今のCPUは、「いくつもの作業を同時にこなす」ことが得意になっています。
音楽を流しながら資料を作ったり、調べものをしながら文章を書いたりできるのは、CPUの進化によるものです。
難しい仕組みを覚える必要はありません。今のCPUは、同時作業に強くなっているという感覚を持っておけば十分です。
この章のまとめ
この章では、CPUについての基本的な考え方を整理しました。
- CPUはパソコンの「考える役割」を担当している
- CPUが速いと、操作への反応が良くなる
- CPUだけ良くても、快適とは限らない
- 全体のバランスが大切

「CPUって、思ってたより身近な存在なんですね」

「そうですね。次の章では、CPUが作業しやすくなるための場所、
『メモリ』について見ていきましょう。ここまで来れば、パソコンの仕組みがかなり見えてきますよ」

